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年賀状で推し量る肩書き

 東京のマンションに戻って来た。実は、元旦に気にかかった事があった。それは、年賀状の少なさ。今年からフリーになったので、当然、年賀状は減るとは思ったが、あまりに少なかったので、「東京への引越しの挨拶も行き届いていなし、みんな旧住所に送ったのかな。転送されて、4日には東京のマンションに届くだろう」と思っていたのだが・・・

 とにかく少ない。会社の社長をしていた時の2/5だ。考えてみれば、昨年はお歳暮も2つしかなかった。少ないな、と思った。

 要するに、これまで年賀状を下さっていた方々の3/5くらいの方が、「大村あつし」ではなく、「社長」に年賀状を下さっていたのだ。そう考えると、寂しい気もしたが、実は、僕は、昨今の年賀状には疑問を抱いている。

 宛名は印刷。裏面は家族写真。手書きが何もない。これでは、ダイレクトメールと寸分たがわない。心のこもっていない紙切れを50円も出して買ってやり取りをする。お互いに、相手の年賀状の中身など読みやしない。誰も歌を聞いていない、自分の次の歌を夢中で探してるカラオケボックスと同じ状態である。だから、僕は、必ず一筆、手書きを添えるようにしている。

 いつから、年賀状は、新年の挨拶ではなく、家族写真の交換手段になってしまったのだろう。

 この日も、確定申告の準備で過ごす。いよいよ明日は、仕事始め。