サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか(18)
義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学
第18話
エピソード3
学校が教えてくれたあの需給曲線は嘘だったのか?(2)

念のために、この需給曲線について簡単に説明しておきたい。
まず、需要曲線だが、右下がりのために誤解されがちだが、これは、需要は、X軸に沿って、右にいけばいくほど「数量」が増えることを意味している。決して、右にいくほど需要が減るわけではない。
誰も高いモノなど買いたくはない。すなわち、需要が増える(数量が増える)ためには、価格は下がらなければならない。
だから、需要は右下がりの曲線で表されている。
一方の供給曲線はわかりやすいだろう。これも、需要と同様に、右にいけばいくほど「数量」が増えることを意味している。
言う間でもないが、価格が高ければ高いほど、商品を作る会社の利益も大きくなる。そして、多くの会社が利益欲しさにその商品を作ることになる。すなわち、供給が増える(数量が増える)ためには、価格は需要の場合とは逆に今度は上がる必要があるのだ。
だから、供給は右上がりの曲線で表されている。
そして、その両者の交点、すなわち、需要量と供給量が均衡するところで商品の価格は決定されると、このグラフは言いたいわけだ。
さて、ここまで読んで、もし次のことに気付いた人がいたら、これはもう脱帽である。
『エピソード2』で私は、交換を成立させるための条件は「価値」であると述べた。しかし、需給曲線の説明で私が使っていることばは「価格」である。
これは、私の性格が大雑把だからではない。私は、ちゃんとした理由があって「価値」ということばと「価格」ということばを使い分けている。
なぜなら、「価値」と「価格」は、実は似て非なるモノであるからなのである。そして、この異なるモノを同じモノと勘違いしてしまうと、次のような自己矛盾に陥ってしまう。
大学生の私:
「商品の価値は労働時間で決まるのか。なるほど!」
↑
<矛盾> 価値 = 価格(?)
↓
中学生の私:
「商品の価格は需要と供給のバランスで決まるのか。なるほど!」
では、次回からはこの矛盾を解消する作業に入りたい。
------------ 日記・雑感 ------------
昨日は、皇居を参観しました。
時間の都合で一般参観だったのですが、次回は、特別参観に申し込もうと思います。
それにしても、広大な敷地と緑。
ここは本当に東京駅のまん前なのかと溜息が出ました。
