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サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか?(32)

義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学

< 第1話 からお読みください >

第32話

エピソード4
お尻も拭けない一万円札がなぜトイレットペーパーよりもありがたいのか?(5)

 さしずめ、私たちが義務教育で教わる貨幣の役割と言ったら、次のようなものではないだろうか。

(A)商品の交換(流通)の仲介をするモノ
(B)商品の価値を共通の尺度で表現するモノ

 もちろん、(A)も(B)も、貨幣の大切な役割である。
 
 その上で・・・。

 『エピソード2』では、ブレッドとスカーフはパンとマフラーを交換していたが、実は、あの交換が成立した背景にはあの場では述べなかったある条件が隠されている。

・ブレッドはマフラーが欲しかった
・スカーフはパンが欲しかった

 当たり前だと言われそうだが、お互いがお互いの商品を欲しいと思ったから交換が成立したわけだ。

 したがって、もし、ブレッドが欲しかったのがマフラーではなく帽子だったら、彼は自分のパンと同じ価値である「一日分の生理的労働の量(一日の労働時間)」で作られた帽子を作った人を探さなければならない。

 そして、このように「交換欲求」が合致する偶発的な出会いの上でしか交換が成立しないような世界では、当然だが商品が活発に流通することはない。

 そこで、昔の経済世界が必要としたのが、人々が自分の商品と他人の商品を偶発ではなく自由かつ必然的に交換できる仕組みであった。

 高度な商品の流通があってこそ、はじめて経済社会は発展を遂げて行く。そのためには、商品と商品を仲介する何かが必要だったのだ。

⇒ 第33話へ

------------ 日記・雑感 ------------
今日は、財団法人、日本秘書協会に招かれて講演を行いました。
ボクなどは、「秘書」と聞くと、つい、女性を想像してしまうのですが、半数近くが男性だったのには驚きました。

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