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サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか?(37)

義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学

< 第1話 からお読みください >

第37話

エピソード5
サラリーマンは現代の奴隷か?(2)

 では、みなさんは「奴隷」をどのように定義するだろうか?

 (1)職業を選択する自由がない人

 これは確かに当たっている気がする。

 当然だが、奴隷には職業選択の自由などない。主人の意のままに働かされるのが奴隷である。

 では、そう言っている私たちはどうだろう。

 確かに、私たちには職業の選択の自由がある。しかし、その「権利」を行使できている人がはたしてどれほどいるだろうか。雇用主が「イエス」と言わなければ、そこで働きたくても働けないのが現実だ。雇用側だけの事情で「選択の自由」は狭められ、その結果、望んでもいない仕事をしている人は少なくないはずだ。

 実際、私も音楽関係の仕事に就きたかったが、どこも雇ってはくれなかった。そこで、本社が自分の住む市内にあり、かつ、転勤もないという理由だけで、渋々ある会社に就職した。

 こんなことを言うと、私を採用してくれたその会社には申し訳ない。それに、そんな私でも採用してくれたその会社には今でも大変感謝している。しかし、そこが自分の希望である音楽関係の会社だったら、四年後に脱サラ・起業という道は選んでいなかっただろう。

 確かに、私たちは奴隷のように望んでいない仕事を強制的に強いられるわけではない。しかし、嫌な仕事でも精を出さなければ生活できないという点では、奴隷と酷似しているようにも思える。

 すなわち、(1)の定義は「奴隷」を正確に表したものとは言えないのではないか?

⇒ 第38話へ

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