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サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか?(38)

義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学

< 第1話 からお読みください >

第38話

エピソード5
サラリーマンは現代の奴隷か?(3)

 (2)無償で働かされる人

 これも、貨幣という形態で賃金がもらえないという点では間違いではないが、たとえ奴隷でも、働き続けるためには衣食住は確保されなければならない。こうして与えられる環境や物品を労働の対価と考えれば、無償で働いていることにはならない。

 働くからこそ生活できる。そうした意味では、サラリーマンも同様である。

 ちなみに、ネパールの債務奴隷の場合には無償で働かされており、衣食住は主人から借りている。このように、無償で働く奴隷もいるが、だからと言って、「無償で働かされる人が奴隷である」という定義にはならないであろう。

 なぜなら、賃金をもらっても、そのすべてが衣食住に消えてしまえば、無償で働いていることと同義であるからだ。

 すなわち、次のように考えてしまうと、サラリーマンは奴隷に酷似しているどころか、奴隷そのものと言わざるを得なくなってしまう。

 無償で働かされる人        = 奴 隷
                         ↑
                         ↓
 賃金が衣食住に消えてしまう人 = サラリーマン

 こうして検証すると、思わず、「サラリーマンは現代の奴隷か!」と暗たんたる気持ちに陥りそうになるが、私は、奴隷とサラリーマンには、やはり明らかな違いがあると思っている。

 そんな私が「奴隷とは何か?」という問いに答えるのであれば、次のように定義する。

 「奴隷とは、労働力の所有権を強奪された人である」

 え? 何のことかわからない? もちろん、それで結構である。むしろ、「確かにそうだ」と言われてしまったら、これから自分の意図するところを徹底的に説明していこうと考えている私の立つ瀬がない。

 では、サラリーマンと奴隷はどこが決定的に異なっているのか。両者を区別しているモノは何なのか。

 このことを頭の片隅に置きながら、エピソード5では「資本の増殖のメカニズム」について迫りたい。

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コメント

すばらしい…

こんな面白い読み物は滅多に無い^^

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