« サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか?(38) | メイン | 新刊の告知です »

サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか?(39)

義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学

< 第1話 からお読みください >

第39話

エピソード5
サラリーマンは現代の奴隷か?(4)

 さて、質問ばかりで恐縮だが、「利潤」を上げるもっとも手っ取り早い方法をみなさんはご存知だろうか?

 お馴染みのブレッドとスカーフには後ほど登場してもらうとして、まずは二人の日本人にご協力願おう。

 一人は、稲作一家に育った太郎。彼が作った米の価値(*)を、ここでは一キログラムで一万円とする。

 もう一人は、花を栽培している彼の幼なじみの花子。ここでは、彼女が栽培したバラを百本で一万円とする。

 さて、ある日、太郎は花子に、一キログラムの米と百二十本のバラの交換を申し出た。私がそばにいたら、花子に「やめておきなさい」というところだが、ことば巧みな太郎の口車に乗せられて、人のいい花子は何と、その要求に応じてしまった。

 この交換が不公平なのは言う間でもない。

 花子のバラの価値は一本あたり百円である。

 10,000円 ÷ 100本 = 100円

 ということは、百二十本ならその価値は一万二千円である。

 100円 × 120本 = 12,000円

 つまり、太郎の申し出は一万円と一万二千円の交換であり、これで太郎は難なく二千円の利潤を手に入れたことになる。

 すなわち、利潤を上げる最も手っ取り早い方法は、異なる価値の商品を交換することなのである。

 このような交換を、経済学では「不等価交換」と呼ぶが、この不等価交換は成立しないと考えるのが前提だ。このことは、私たちが一万円を持ってデパートに行っても、一万二千円の商品は買えないことからも明らかである。

 そこで、利潤を上げる方法として、この不等価交換は候補から排除することにしよう。

* ここでは、二者間の単純な交換を前提に話をするので、需要と供給のバランスなどの外的要因は無視して、商品の交換の基準は、商品の「価格」ではなく、商品の「価値」とする。

⇒ 第40話へ

⇒ 経済ブログランキング 今の順位は?
前回は 9位(↑) 応援の1クリックををお願いしますm(_ _)m

⇒ 人気blogランキング 今の順位は?
前回は 96位(↑) 応援の1クリックをお願いしますm(_ _)m

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://fushicho.com/mt/mt-tb.cgi/57

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)