サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか?(43)
義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学
第43話
エピソード5
サラリーマンは現代の奴隷か?(8)
さて、では一歩進んで、今度は資本が利潤を生むための流通を図にしてみよう。
<貨幣> - <商品の消費> - <増加した貨幣>
繰り返しになるが、貨幣は商品と商品の仲介をする。その逆も真なりで、商品は貨幣と貨幣の仲介をする。しかし、この場合、商品に何らかの運動が加わらなければ貨幣は増加しない。
「何らかの運動」というと小難しいが、商品は消費するために存在している以上、上の図式のように、<貨幣>と<増加した貨幣>を仲介できるのは<商品の消費>しかあり得ない。また、このとき、商品の価値が増加しなければ、その後の貨幣も当然増加しない。
ん? 商品の価値が増加? これはおかしくはないか? みなさんもそう思わないだろうか?
何が「おかしい」と私が首をかしげているのか、では、その理由を説明するために、お馴染みのブレッドとスカーフを呼んで来たので、ちょっと彼らのやり取りをご覧いただきたい。
先日、ブレッドが三日かけて焼いたパンを、一日で編み上げたマフラーと交換してもらおうと思ったスカーフは、捨て台詞を残してブレッドの下を去った。しかし、そこは向学心旺盛なスカーフのこと。ブレッドがなぜ、パンとマフラーを交換してくれなかったのか、十分に納得したようである。
ブレッドのパンの価値:「三日分の生理的労働(三日分の労働時間)」 > スカーフのマフラーの価値:「一日分の生理的労働(一日分の労働時間)」
この不等号(>)が等号(=)でなければ交換は成立しない。スカーフはこのことに気付いたのである。
しかし、どうにも、ブレッドが三日かけて焼いたあのパンが欲しい。そんなことを考えながら、ある日、クローゼットを整理していたら、昨年、自分で愛用していた白いマフラーが出てきた。
スカーフは思わず叫んだ。
「これだわ!」
⇒ 経済ブログランキング 今の順位は?
前回は 20位(↓) 応援の1クリックををお願いしますm(_ _)m
⇒ 人気blogランキング 今の順位は?
前回は 90位(↓) 応援の1クリックをお願いしますm(_ _)m
