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サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか?(46)

義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学

< 第1話 からお読みください >

第46話

エピソード5
サラリーマンは現代の奴隷か?(11)

<貨幣> - <商品の消費> - <減少した貨幣> 

 さて、これは大きな問題である。完全に矛盾に陥ってしまった。

(A)<貨幣> - <商品の消費> - <減少した貨幣> 

                ↓

(B)<貨幣> - <商品の消費> - <増加した貨幣> 

 (A)を(B)にしなければ、資本は増加しない。もっと言えば、資本主義経済なんてものもこの世界に存在しえなくなってしまう。資本を準備して、事業を営めば営むほど貨幣が目減りしていくでは、誰も事業を興す人などいない。

 ちなみに、大学時代に(B)の図を見たときに、

「ビートルズがデビュー前になけなしのお金で買った楽器も、ビートルズが消費することでプレミアがついて貨幣は増加する。そのプレミアのことをこの図は言いたいのかな」

と思ったが、これはプレミアの話ではない。

 確かに、著名人が消費することで価値は増大するが、この方法でしか利潤が生めないようでは、経済そのものが成立しない。流通の仲介者として必ず著名人が存在しなければならないからだ。

 これでは、著名人が何億人いても足りない。というか、著名人はあくまでも圧倒的少数だからこそ著名人なのである。

 プレミアというのは、著名人が消費するからこそプレミアであって、今、私たちが直面している問題は、こうした例外ではなく、一般社会で身の周りで現在も発生している「商品の消費」が価値を生む、という現象である。

 そして、これが矛盾に満ちているから頭を抱えてしまっているのである。

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