サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか?(47)
義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学
第47話
エピソード5
サラリーマンは現代の奴隷か?(12)
(A)<貨幣> - <商品の消費> - <減少した貨幣>
↓
(B)<貨幣> - <商品の消費> - <増加した貨幣>
くどいようだが、一般人の私が消費すれば(実際には、消費させてもらえなかったが……。彼女、今、どこで何をしているのだろうか。君の薬指はまだ空いているかい?)指輪の価値が十分の一以下になってしまうのに、逆に、商品の消費によって価値を高めるなんてことが可能かどうかが議論の焦点なのだ。
こんなとき、Mr.マリックならば、観客から借りた千円札を一万円札に変えるのは容易なことだ。しかし、それは彼がマジシャンだからだ。すなわち、千円札が一万円札に変わるのは手品であり、そこにはタネがある。
同様に、本来ならあり得ない(B)の流通を可能とするためには、Mr.マリックのハンドパワーも顔面蒼白の手品のタネが必要となるのだ。
では、その手品のタネを探してみよう。
まず、(B)の流通を可能とするためには、「商品の価値は消費すれば失われる」という固定概念を捨て去る必要がありそうだ。この概念にとらわれている限り、「貨幣で商品を買って、それを消費したら、手元により大きな貨幣が残った」、なんてことは不可能だからだ。
では、こう仮定したらどうだろうか。
「この世には、消費することによって価値を生む商品がある」
わざわざ著名人の手を煩わせなくても、もし、こんな魔法のような商品が日常的にあちらこちらに存在すれば、(B)の流通も俄然、現実味を帯びてくる。
というか・・・
私たちはまさしくそのような世界に生きているのだから、言い換えれば、その「魔法のような商品」は確実に存在する、ということになる。
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