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サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか?(51)

義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学

< 第1話 からお読みください >

第51話

エピソード5
サラリーマンは現代の奴隷か?(16)

 チェアーズの資本家は、会社の設立にあたって、パソコンで商品デザインができる人を探していた。こうした人材を雇わなければ椅子の設計ができないからだ。

 すると、タイミングよく、パソコンに精通し、デザインもできる男性が「私を雇ってくれ」と応募してきた。

 さて、このとき、チェアーズが彼を採用するかしないか、この判断基準はどこに求められるだろうか。

 彼がスポーツが好きとか、歌が上手い……、なんてことはこの際どうでもいい(にも関わらず、履歴書にはなぜか「趣味欄」なんてスペースがあるが)。

 ポイントはただ一点、採用の判断基準は、彼のパソコンの能力およびデザインセンスである。

 そして、彼を採用するということは、彼のそうした能力を買うことに他ならない。

 すなわち、資本家が彼から買ったモノ、それは彼の労働する能力である。

 この「労働する能力」を、経済学では「労働力」と呼ぶ。

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