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サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか?(53)

義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学

< 第1話 からお読みください >

第53話

エピソード5
サラリーマンは現代の奴隷か?(18)

 そして、彼の労働力の「使用目的」。これは、まさしく「働くこと」である。パンが食べるために存在し、マフラーが首に巻くために存在しているように、労働力は労働するために存在している。すなわち、労働力の使用目的は「労働」なのである。

 さてさて、ちょっと面白くなってきた。一見同じモノに見えるこの「労働力」と「労働」。ところが、両者はまったく別モノであり、なんと、「労働力の使用目的を消費することが労働」だったのである。

 こうして、「労働力」と「労働」は別モノであることに気付いたことによって、その後の経済学は急速に発展を遂げることになる。

 「労働力」と「労働」の違い。これに着目したマルクスってやっぱり凄い、と思うのは私だけだろうか。いずれにせよ、経済学史に残る大発見であったのは衆目の一致するところである。

 どうやら、手品のタネは見えたようだ。

 「労働力」は「商品」である。

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