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サラリーマンの給料はなぜ生活費に消えてしまうのか?(57)

義務教育がひた隠す目からウロコの危険な経済学

< 第1話 からお読みください >

第57話

エピソード5
サラリーマンは現代の奴隷か?(22)

 「奴隷とは、労働力の所有権を強奪された人である」

 奴隷は、悲惨な話ではあるが、労働力の所有権は剥奪されてしまっている。セルDVDの「役割」と「物質」の所有権が購入者にあるように、奴隷の「労働力」の所有権は主人の側に移ってしまっているからだ。

 このとき、確かに奴隷という人間本体、すなわち「物質」も主人の所有物となっているが、「役割」と「物質」は一つの中に内包されてしまっており、二つをシールをはがすがごとく別々にすることはできない。あくまでも主人の所有目的は「労働力」であり、人間本体は勝手にくっ付いてきたしまったものである。

 だからこそ、私は奴隷を冒頭のように定義したのだ。奴隷が剥奪された「自分自身」は、主人の所有欲を満たすものではなく、奴隷の定義に含めてはならないと私は考えたしだいである。

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