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「篤」が「あつし」に変わるまで(4)

< 第1話 からお読みください >

主要登場人物・団体

●僕・・・この物語の主人公。わたくし、大村あつしのこと。
●福島一郎・・・謎の人物。
●宮城社長・・・私の経営していた会社の主要取引先の社長。実在する人物だが仮名。

Episode 4

 - すべては、彼の一言から始まった -

そして僕は、再び彼との会話に戻る。

「実は、バージョンアップしてからExcelの書籍がまったくないんです。そのために予想以上にかかっちゃったんです」

「え?だけど時々本屋で見かけるけどなー」

「えー、操作的なものはいろいろあるんですけど、マクロ言語になるとさっぱり、というのが現状です」

そして小声で、「『Excelマクロで作る販売管理』なんて本があれば、この規模のシステムなら1ヶ月で作れますよ。僕にそんな本を書かせてくれる出版社があれば、間違いなくベストセラーですよ」

初対面の人にこんな「冗談」を飛ばす僕も「社交的」いや「お調子者」である。
どうやら、名前も知らないこの人とは気が合いそうな予感がする。

「売れるよ」

「え?」

「その本売れるよ。書いてみたら?」

「え?」

「その本書いてみたら?僕が力になりますよ」

すべては、彼のこの一言から始まった。

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